2010年3月11日木曜日

旅の目的 レーリヒに導かれて

今回の旅の目的地はクルバレー(谷)でした。
クルバレーはインド北部、ヒマーチャルプラデーシュ州にあります。
辺境の地と言っていいかもしれません。












恐らく殆どの日本人が知らないのでは、
と思います。
私も知りませんでした。



どうしてそんな辺境の地に?
あるご縁でロシアの画家、Nicholas Roerichという人を知り、
その人が晩年このクルの地で生涯をおくられ、眠っておられるからでした。


どうしても、このRoerichのギャラリーと
彼が愛したヒマラヤの地を踏んでみたい
という思いに駆られて旅に出ました。
(レーリヒ、ローリッヒ、ローリックなど色々
呼び方があるそうですが、私はレーリヒと呼んでいます。)







このレーリヒという方は画家だけでなく、詩、舞台衣装、
探検家という様々な面を持っています。
そして、何よりも彼が世界的に尊敬されているのは
世界の美術、文化遺産を戦争や紛争などの暴力的、
破壊的活動から守る事を提唱した「レーリヒ条約」
(後にワシントン条約へと受け継がれる)にあります。

彼の考えは当時多くのリーダーに受け入れられ、普及していきました。



アインシュタイン


チャンドラ・ボース







彼の絵を見た時、私は美しいと感じたと同時に、私の中の感情や考え
といった所とは別の所から鼓動が聞こえてくるような感じを覚えました。




人類初の宇宙飛行を遂げたロシアのユーリィ・ガガーリン。
彼の言葉は衛星中継で世界中に届けられました。
「地球は青かった。」日本ではこの短いメッセージが知られていますが、
ガガーリンはこう伝えていました。

Rays transparent through Earth atmosphere, horizon became brightly-orange, gradually turned into all rainbow colors: blue, dark blue, purple, black. Unspeakable color range! Like at the canvas of the painter Nicholas Roerich.
 (地球の大気、水平線をくぐりぬけた透明な光は、明るいオレンジから
段々と虹色に変わっていく。
青、群青、紫、黒、その色の帯は言葉に尽くせない。
まるで画家ニコラス・レーリヒのキャンバスのようだ。)
参照Wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Nicholas_Roerich



日本では殆ど知られていない存在です。

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